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刃物は研ぎを入れてこそ完成する

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刃物クリニック とぎ屋 の日記

取締役自己紹介

2017.10.05

小学校唱歌「村の鍛冶屋」の中に歌われる「飛び散る火花」や「槌(つち)音」の中で私は幼少期を過ごしました。鉄・炭・砥石の香りは日常のありふれた光景の中にありました。祖父は鍛冶職初代元吉。時には優しく、時には強烈に「鞴」(ふいご)を操るその姿に魅了され、私は子供心にある種の決意にも似た感情を抱いたものです。そんな祖父の影響もあり、私の刃物に対する情熱は抑え難く、この世界に身を置くことになりました。
 昭和20年(1945)太平洋戦争終了の直後に小学校教育を終えた私は、包丁だけでなく、鋏・鎌などの製造に携わってきました。現在の研ぎの技術は、当時学んだ刃物の製造過程である鍛造・焼入れ・焼き戻しといった知識の上に成り立っています。お客様からお預かりする刃物の中には作者の心意気を感じさせる逸品もあり、研ぎ師としての醍醐味に浸りながら作品に対峙している自分に気付くこともあります。
 しかし、そのような中で最も喜びを感じる瞬間は何といっても、お預かりした大切な刃物の出来栄えに満足してくださるお客様の声とお姿に接する時です。これからも作者である職人さんの心とそれを喜んで使ってくださるお客様の心を繋ぐ架け橋としての研ぎ師に徹し、精進して参りたいと考えています。

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